日本は東日本大震災を経験して、国民意識に大きな変化が現れた2011年でした。

・家族、親類の絆

・生活環境、食品に対する安全安心

・節電、節約のエコ

これらの意識を持ちながら、2011年最後のクリスマス・お正月を迎えようとしています。


今年のクリスマスは23日の祭日から24日、25日(土・日)と3連休は

例年と違ったクリスマス風景になりそうです。

関連産業のクリスマス商戦スタート情報が出ておりました。

・ケンタッキーフライドチキンの予約状況は過去最高だった昨年を上回り、

 23から25日以外の予約する人も多い。

 ちなみに同店のローストレッグ(五穀味鶏)は1本¥1000

・そごう・西武では¥10000のクリスマスパーティ・ボックスが

 昨年比7割増の予約状況。

・10月から予約を始めた不二家ではパーティ対象の大サイズケーキの予約が好調。

・プランタン銀座が女性対象に調査を行った、今年のクリスマスを過ごす場所は

 家庭がトップの79%、2位のレストラン41%の約2倍。


そこで、今年のクリスマスは、ファミリークリスマスが盛り上がり、

24日に集中することが予想され、又際物商品の動向は23日の祭日は昨年よりダウンするが、

25日・日曜日は客数増による売上増が見込まれるのではないでしょうか。


そしてお正月商戦を迎えるに当たって、食品の安全がクローズアップされそうです。

・イトーヨカ堂の鮮魚売場に

「気仙沼の亀洋丸が初水揚げした戻りカツオ、どうぞ食べて下さい」の案内POP、

 水産加工会社の阿部長商店が漁業者とイトーヨーカ堂と組んで始めた取り組みです。

 漁業者から魚介水域の緯度・経度や水温、日時などのデータを得て販売者に提供する。

 食品、特に放射能汚染が心配される魚介に対する安全情報です。

・イオンでは9月からサンマと秋鮭を対象に、獲れた水域を店頭POPで案内。

 11月から真アジやスルメイカなど6魚種に情報を拡大する。

食品スーパーにおいても

・いなげやは築地市場で市場が開く前に、近海で獲れた鮮魚を直接仕入れる体制を始め、

 鮮度が良く・安全なものを販売し、売上も伸びている。

・東急ストアも同様に鳥取県境港や静岡県網代漁港の地元業者と契約し、

 前日に獲れた魚介を直接店舗に運んで販売出来る体制を始めた。


又販売する技術について、各社は消費者の立場で見直しを始めている。

・そごう・西武池袋店のベビー服売場では改装に伴い、昨年より売場が3割減った。

 しかし、売上は連続して昨年を8%上回っている。

 それは売場に初めて助産師を常駐し、妊産婦や乳児をもつ若い母親の

 相談に乗ることで、来店が増え売上につながっている。

・マルエツではNPOが認定する民間資格「サービス介助士」を持つ社員を売場に配置し、

 来店した高齢者の荷物を持ったり、商品の詳細な説明をしたりして買い物を助ける。


その他、スーパー各社も

・宅配サービスの強化

・食事メニューの相談

・メニューに合せた関連陳列 など、

消費者の買い物を助けるサービス、買い物が楽しく出来るサービスを強化し、

店舗の生き残りを模索している。

これからも店舗において、お客様へのサービスコストはますます増えて来るでしょう。

それには販売コストをかけられる、適正利益を得た商品づくりが必要になっています。 


今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


その他、興味のある方は: http://www.asahi-kikaku.net