東日本地震災害、お見舞い申し上げます。

被害に会われた皆さまの一日も早い再建を心から願い、応援致します。


冷凍水産物の卸値が上昇している。(日経)

東日本震災による水産物の供給不安があり、

需要が伸びていない中で保存が効く冷凍水産物の仕入れを増やしていると見られる。

・冷凍スルメ -1kg420円 (1カ月前より14%上昇)

・冷凍銀鮭 - 1kg714円 (1カ月前より8%上昇)

・北海道産冷凍秋鮭 -1kg662円 (1カ月前より15%上昇)

 その他、冷凍銀タラ、タコも値上りしている。

しかし、放射能汚染で安全性が危惧されるコウナゴは1kg473円と7割下落している。

政府はサンマについて、今年の輸入枠を過去最大の11800トンに増やすことに決めた。

昨年の輸入実績の約3.3倍となるが、

今年のサンマや牡蠣については東北産が期待出来ない為に、

季節の味覚は高く付きそうだ。


中元商戦が今月中旬から百貨店で始まる中で、

東日本震災の復興支援に絡めて、東北地方の産物の品揃えが増えると予測する。

中には、商品を受け取った人が商品の代わりに被災地に義援金を選択出来る企画もある。

・三越伊勢丹は「がんばれ!東日本」のギフトコーナー

・大丸松阪屋は東北地方の販売コーナー

・高島屋は受け取った人が商品を選べるプランで「義援金」など


今年の販促テーマの中に、

・困っている人を助ける支援の輪

・節電を含めて本当に必要な物かどうかを考える

・社会性、環境に配慮した商品コンセプト


博報堂は1年余りまえに、消費テーマを「もっと」から「ちゃんと」へと予測したが、

この傾向は3.11の震災からより強まるのではないでしょうか。


日経レストランの消費者味覚調査レポートから

・今年は旨味と辛味に合せて酸味を好む傾向が強まっている。

 昨年ヒットした食べるラー油をベースに、

 酸味をプラスして味にメリハリを付けた物がヒットするのではないかと予測する。

 ミツカン酢は飲むお酢をPRしているが、

 酢の酸味を押さえながら、さっぱりと食べたいニーズが増えて来る。

・消費者が求める「食感」は

 「サクサク」「ふわふわ」「とろ~り」など

 ひらがな文字でやさしいイメージが引き続いて求める声が強い。

・外食での傾向は、味付けがあっさりしている商品の傾向が強く、

 うどん、鍋料理、寿司、そばなどのメニューが増えた。

 反対に、ステーキ、オムライス、焼肉、ホルモンなどこってりしたものは減った。


スーパーのお惣菜は揚げ物が多いと良く指摘されるが、

揚げ物を減らすことよりも、揚げ物を酸味とマッチさせて「あっさり」と食べる工夫が必要になっている。

又、高齢化に伴い健康に配慮した「和」の惣菜はコンスタントに伸びて行くと予想する。


各人が日本の将来を信じ、出来る事を精一杯やろう。  


今週の1品  *スーパーの店頭: 惣菜


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