神戸製鋼の品質検査データが数十年も昔からデタラメだったとは驚かされました。

また。日産の新車検査も資格のない従業員がしていた事案も昔からだそうです。

でも、なんでこんな事がまかり通って来たのでしょう?

普通に考えれば誰から「これはダメだ」と声をあげる筈です。

でも、数十年もの間で誰一人この問題に異を唱える人はいなかったのです。

解らなかったと言う事は有りえません。

大問題だと知っていながら、相当数の人達が全員で黙殺し隠蔽したのです。

何故でしょう?

それは・・・・「守れないルール」に有ります。

一般的には「ルールが有るなら守ろう」となる筈です。

それがそうならないのには、このルール自体に無理が有ったのです。

神戸製鋼の場合は、品質検査合格点が高すぎる数値を要求していたのです。

とても、日常的な生産ラインではクリア出来ない数値を要求していたのです。

理由は「弊社はコレだけの高度な製品が作れます」と宣伝販売していたからです。

言ってみれば「出来もしないレベルの製品を売っていた」事になるます。

当然ですが、工場では「そんなの出来ない」事を知っています。

でも会社は作れと言う・・・仕方がないから「できた事にする」のです。

つまり、ルールが現実的ではなかったのです。

 

日産の新車検査問題も同様です。

だって、工場に新車検査をする資格者が居ないのです。

コストダウンする為に、その人材はとうの昔に生産現場に回されていたのです。

検査資格を得る為の社内研修も試験も行っていないのです。

正式検査員がいないのに、検査が出来る筈はありません。

でも、会社は「コストを抑えて新車を増産しろ」と言います。

なので現場は・・・仕方がないなあ「やった事にしよう」となるのです。

こちらも、「出来もしないルール」が独り歩きした結果でしょう。

 

では、この様な事を起こさいな為にはどうしたらよいでしょう。

それは・・・二つのルールを守ることです。

①ルールを作ったら絶対に守る。

②できないルールは必ず改定する。

たった、これだけです。

でも、これって難しいんです。

でも、これが大事なのです。

 

社内ルール(規範)が乱れていたら、上記をお試しください。

「上手く出来ない」とか「やる自信がない」方は、

コチラをご覧ください。

きっと、お役に立てるでしょう。